「クリスマスまでに恋人を作りたい!」の怪
こんにちは。
この季節になると、巷では「クリスマスまでに恋人を作りたい!」ということが叫ばれるのですが、以前から疑問に思っていたので今日はそれについて、思いついたま書きたいと思います。
クリスマスという一大行事では、恋人と参加・出席するのが歓迎されるイベントが盛りだくさん。
そういったものに参加するため、あるいはインスタ映えする写真を撮るためには恋人の一人も作らなければなりません。
なんとしてでもクリスマスの雰囲気を味わわなくてはなりません。
周囲にも恋人の存在をアピールしなければなりません。
クリスマスに一人きりで過ごす女は売れ残りの女なのです。
街の輝くイルミネーション、大きなクリスマスツリー。窓越しに見るレストランの中では男女がわけもなく幸せそうなそぶり。
外ではサンタやトナカイの被り物をした青年が、周囲の寒い目をよそに「仕事なので」と割り切って客寄せをしている。
カップル以外でディナーでもすれば「今日食事しているわたしたちって何?」と自虐を言うのがお決まりで。
ロマンチックな夜。もちろんホテル代は高騰してて。
昭和から平成へ。バブル期を少々引きずった頃も経験したけれど、それはそれはたいそうな盛り上がりでした。
今よりいちいちイベントの位置づけが大がかりだったような気がする。
まあそれだけ節目の行事に意味を持たせて、張り合いを生んでくれていた気がしなでもない。
コロナ禍の今年は、クリスマスのイベントも例年より盛り上がらなそうだけれど、それでもやっぱりクリスマス商戦はあるわけで。
サンタクロースもマスク姿ですよね。マスクをしているトナカイも出現しますよね、間違いなく。
プレゼントもネットで購入される率が高いんだろうな。
ま、それはそれでいいのだけれど。
そこでですよ。
クリスマスまでに恋人、という問題。
クリスマスまでに恋人を作ったところで、それって一過性のものなんじゃないんですか? 雰囲気もの、季節もの(?)になってしまう確率って高くないんでしょうか?
恋人を作って、もちろんそこから続けていくわですよね?
それともクリスマスというこの日限りでもいいから誰かと共に過ごすという思い出を作りたい。
みんな誰かと過ごすはずなのだから乗り遅れたくない。
そのためには恋人役がいてほしい。
そういう感覚で恋人がほしいと口にするのでしょうか?
なんというか、以前からわたしにはその辺がよく理解できないのです。
独身時代は意味不明のまま、周囲と協調するためだけにその日を過ごしていたような気がします。
付き合っている人もいたから、一応形だけ(やっぱりやってるじゃん!(;^ω^))合わせてはいたけれど、正直どうしてプレゼント交換なんかしなければならないのだろうなんて思っていました。
わざわざクリスマスの夜に会ったりして。
いつも会っているじゃん、という空々しい気さえしましたね。
(こういう相手と付き合うのって、嫌だろうな)
ただ、どうしても周りがクリスマスケーキの話題をするので、思いついたように「近頃ケーキを食べていなかったな」ということになり、結果ケーキを買ってしまうということがあります。
結婚して子供がいるようになると、自分の欲望を満たすためというよりも子供のためという色合いが大きいです。
クリスマスにはケーキを食べて、サンタクロースが来るものという固定概念を植えつけたのは、やはり親のわたしでもあろうと思っています(ごめんなさーい)。
やっぱり子供が喜ぶ顔をみたいので、世間の波に納得も満足もなくとも乗ってしまいます。
でもさ。クリスマスってどうして12月も下旬にあるんだろ。キリストよ。もっと早く生まれてくれよ。
だってさ。これが終わると年の瀬でますます気ぜわしいし、お正月の準備だし何かとお金かかるし、年賀状を書き終えていないことが多いからそれも書かなきゃいけないし、職場は年末年始の受発注だので気が狂いそうなほど忙しい。
少しでも負担を減らしたいところにクリスマスですよ。
プレゼントだ、ケーキだ食事だと。
頼むよ。もう、いいじゃないか。キリスト教信者でもないくせに。
真似っ子の日本人。外のものを取り入れるのが最高に上手な日本人。
ハロウィンも、地域によってそもそも文化のなかった恵方巻も、ホントいらないと思うわけです。
ああ。だけど来るのね。今年もクリスマスが。
子供のプレゼント選びに、パートナーと頭を悩ませるんだろうなー。