AセクによるAセクのためのブログ

長いアセクシャル人生、こうやって生きてきたよということを綴ります。Aセクの結婚、友情結婚、善きパートナーについても書いています。

子供を持つタイムリミット

偶然にも周囲で産休をとる人が重なり、ふと自分の時のことなど思い出したりしている。
好きになれる相手もいなくてなにを結婚をと思っていたし、その先にある出産なんて夢物語と思ってもいた。

 

タイミングが重なり、わたしの場合は結婚→出産となったけれど、
もしなんとなーく共同生活を営むのにいいと思う人がいるのに、一歩を踏み出せないでいる人がいるとしたら読んでほしいなと思い今回は書いてみます。

 



30代の途中まで、わたしは一人の生活をのびのびと謳歌していました。
以前つきあっていた人との関係に疲れたのでしばらく一人でいたいと思っていたら、そんな歳になっていて。
だけどいわゆる「好き」でつきあった人ではなかったのでうまくいかなくても仕方がないと思ったり、そんな自分に時間を浪費させてしまったと相手に申し訳なく思ったり。

とにもかくにも誰かとこの先一緒に生活するなんて無理じゃないだろうかと考えてもいました。

だったら一人のほうが気楽だし、誰にも迷惑かけないし、自分の時間を自分だけのために使える方がずっといいと。


そこに立ちふさがったのが、子供を持つこと(妊娠・出産)のタイムリミットでした。

 

結婚には疑問符が付くけれど、子供は欲しいと思っていて。
でも最初からシングルマザーになる気はありませんでした。
なんでもしてみたがりのわたしは、結婚したパートナーと子育てもしてみたいし、
その後シングルマザーになったのであれば致し方がないという感じです。


男性と違って女には節目があります。
今は受精卵の冷凍保存などさまざまな方法があるのかもしれませんが、できうる限り自然妊娠、通常出産を希望していました。

 

結婚適齢期も大事ですが、妊娠・出産の適齢期というか上限の方が、わたしには大切な気がしました。
変な話、結婚はいつでもできる。老いも若きもできる

でも妊娠し、出産し、その後数年間に及ぶ育児を考えると、体力的なこともあるしもちろん生理的なこともあり、これ以上先延ばしにするわけにはいかないと思いました。
「はい、着床しました、来週出産です」
ではないんです。
そこから約10か月の間、卵を温める期間が必要が女性にはある。
そこから一年近く待たなければならない。一つ歳を取る。一年分体が衰える。

そいういうことです。


わたしは高齢出産だからよけいに思うのかもしれませんが、産めるのであればもう少し早めに産んでおきたかったという思いもあります。
高齢出産でいいことももちろんあってそれは別の機会に書くかもしれませんが、心身のことを考慮すれば早めに産んでおいて損はない気がします。
もう一人ほしくなったら産める年齢であれば、家族計画も書き換えられるわけです。
わたしもあと5歳若かったらもう一人を考えたかもしれません。

いや、たぶんそうしていたでしょう。


結婚となると「うーん」となるAセクの人は多いと思います。
でも同じくらい子供は欲しいんだよね、という人も案外多いのかなと想像します。

このブログでも以前にも書いたかもしれませんが、子供を持ちたいという考えがあるのなら早めの行動や意識が必要だと思います。
時は待ってくれない。
あと一か月もすれば年が変わります。

 

もちろん物事にはタイミングがあります。
水が高いところから低いほうへと流れるように自然と物事が進んでいくことも多々あるし、それが一番いいことだと思います。

でも、そこに至るにはキッカケがあるのです。

出会いの場というものが必ずあって、そこに巡りあわせのように「その人」がいるのだと思います。

変な恋愛のススメみたいでイヤだけど、人でも物事でも流れているものが必ずあって、そこにうまくはまったときに事は運ぶと思います。


もしも気になる人がいて、その人とうまくいくような行動をとれるならそうしてみてもいいんじゃないだろうかと思います。
その際、わたしも以前は気になったけれど、恋愛的に好きとかそうじゃないとかはあんがい相手には関係のないことなんじゃないかと思ったりもします。
その部分を相手に理解してもらう必要ってあるのだろうか、と。
別に騙せばいいと言っているのではなく、この部分が相手にとってそれほど大切なポイントなのかということです。


「恋愛的に好きとはいえない」。だけど一緒にいると楽しいんだけど……という相手がいるのにこちらの都合で距離をつめようとしないのは、もしかしたら自分を騙しているとも言い換えられますよね。
もしかしたら相手も、この人(あなたのこと)といると楽だなあなんて思っているかもしれないですしね。

 

Aセクの人にとっては一回一回がチャンスになるので、居心地がいい人がいるのならその人を大事にしてください。
燃え上がる恋なんて、私たちにはありませんから!(笑)

もちろんそう感じたらその気持ちを大切にしてくださいね。
Aセク宣言をしたばっかりに、恋愛してしまったという罪悪感に浸ることはまったくありません!

 

何度も言いますが、結婚って「恋愛的な好き」な部分の割合ってそうとう低いと思います。
人として好き、信頼できる、いてくれると安心できる、いないとなんだか部屋がスカスカするなあ、そんな感じで日々が過ぎます。

暮らしの中で、今日の出来事や同僚がバカやった話や子供が自転車乗れたとか100点とったとか、そんな言わなければ言わないでいいようなことをポロっと話す相手が近くにいることって結構それだけで幸せなことです。

 

子供と話すのも楽しいけれど、大人同士の話を家でできることに今は幸せを感じています。

 

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