AセクによるAセクのためのブログ

長いアセクシャル人生、こうやって生きてきたよということを綴ります。Aセクの結婚、友情結婚、善きパートナーについても書いています。

パートナーを持ったり家庭を作るのって悪くないよ、という話

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こんにちは。

 

2020年はコロナに始まりコロナに終わるような流れですね。

今年初頭に、みんなでカラオケでわいわいガヤガヤとやっていたのが懐かしいです。

だんだんこういう集まりも減っていくのかもしれませんね。

必要のないものって結構ありますからね。

謝恩会での出し物なんかも。練習のために仕事を切り上げて集まったりとか、余分な力と時間を浪費させないでもらいたいなぁ。

 

 

さて、今回は誰かと生活すること、家庭を作っていくことって悪くないよ、ということを書きたいと思います。

 

面倒だなとか、自分にできるかなぁと不安に思っている人もいるかもしれませんね。

 

結婚をするか、すべきか、どうあるべきか悩んでいる方、
結婚じゃなくてもいいけれど誰かがそばにいてくれればいいと思っている方、
恋愛的な気持ちの「好き」がないけど本当に特定の人とパートナー関係を築けるかなぁと悩んでいる方、

たくさんいると思います。

 

アセクシュアルはそもそも自分に合う人がみつかるかという、
その最初の場面で候補者数がせばまっているからなおさらですが(;^ω^)、

 

とはいうものの、異性愛者の方や同性愛者の方でも特定の一人のパートナーを持つ、将来をともにしていこうと決意することは、数ある人生の選択の中においても大きなことだと思います。

 

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 「恋愛⇒結婚⇒妊娠⇒出産⇒育児」のレールに疑問を持ってはいるものの、
将来にわたるパートナーは欲しいと思っている人が多いのも事実です。

 

 自分自身のことを振り返ってみると、そもそもアセクシュアル気たっぷりなので、相手に恋愛的なものを求めていませんでした。

でも一通りのことをやってみたい性格なので(!)、結婚もしてみたいし、子供も産んでみたい! 

そんな思いはあれどいかんせん、こちらから積極的に誰かと関係を結びたいという強い気持ちになれないわけです。

 

なれないというより、ならないわけです。

 

そこに、本当に偶然フリーのパートナーがいたという感じでした。


この人と共同生活をしたいと思った一番の理由は「生命力がありそう」ということで、そこには少しも色っぽい話はなかった次第(^^ゞ

お互いにいい歳だし結婚しよう! と流れのままになりましたね。

努力も乗り越えなければならない障害も何もなく、実に風に吹かれるまま自然に決まった結婚でした。

 

なんだろう。
わたしはたぶん、結婚してからの方が、変な表現だけど自分が「より人間ぽくなった」ような気がします

Aセク云々関係なく、わりあい淡々と事を進める方ですが、人としてのかかわりがすごく多くなりました。

「人間味が出た」というところなのでしょうが、一対一でパートナーと向き合うようになったということかもしれません。

 

結婚って、相手と話し合ったりして向き合わなければならない状況が多くあるわけです。

子供のことにしても、リビングの家具を一つ買うにしても、わりあいよく相談しあい、話し合います。

そうやって会話を重ねることで、人って愛着が重なり合っていくのだと思います。

相手との経験値が増えるというか。

同じ時間や経験を積み上げることでしか、みえてこないものってあります

 

恋愛感情の有無は全く関係ないですね。

相手のことを一人の人間として信頼して、一人の人として尊重するということです。

信頼し信頼される関係を築く努力をすることで、やはり人は成長していけるのではないかと思います。

 

 

こういうことは、わたしの場合はですが、ただの付き合いの中からは生まれてこなかった感情だと思います。

こんな風に10年程度の結婚生活を営んでみて、「夫婦」という形はどこか特別な気持ちを生み出し、相手への責任とか尊重とかも自ずと湧き上がってくるものらしいというとが分かりました。

独身時代に、相手へ恋愛の気持ちがないんだけれど大丈夫だろうかと心配していたけれど、結婚で得たパートナーには好きとか嫌いとかを超えた感情が付いてくるということです。

 

コロナ時代で誰かと新しく知りあう機会が減ったり、感染予防のために新たな出会いの機会を手放したりしなければならない状況もあるかと思います。

でも出会いはいつ訪れるか誰にも分かりません。

 

こんな状況でも乗り越えられるかも、なんとかなるさと思えるのは、
家族とかパートナーにどうでもいい話なんかをできる、気を抜ける時間と空間があるからかもしれませんね。