Aセクだけど結婚して子供がいますよ。で、今は幸福なんだな。
こんにちは。
ノンセク、Aセクの人の中には、以下のように考えている人が少なからずいると思います。
- 将来的には結婚を考えている。
- あるいはパートナーを持ちたい。
- 子供を持つことにも興味がある。だけど相手と接触するのは嫌だから、ちょっと子供は無理かも。。。
- そもそも、ちょっと特殊と思われている、人口的にも少なめ(!)タイプの自分と合う人なんているかな、 受け入れてもらえるかな、なにより自分自身が相手を受け入れられるかな。。。
などなど、おぼろげながらも思っている人は少なくないでしょう。
身に覚えアリなので、その気持ちは分かります(;^_^A
もちろん、ノンセク、Aセクの人の中でも、ここまではOK、こっちは無理、とか受け入れられるところが一人一人少しずつ違うので一概には共感できる! なんて言い切ることはできないけれど。
それでも人口1%の中に入っていることは理解してるので、その立場から書いてみたいと思います。
セクマイも普通に結婚できます。
まず言えることは、あんがい深刻に考えすぎているのかもしれませんよ、ということ。
まったく普通に「結婚自体」はできると思います。
いわゆる大多数を占めるであろう異性愛者同士の結婚であっても、結婚までなかなかたどり着かない人がたくさんいます。
婚活して相手を見つけて、盛大な結婚式を挙げても、5~10年のうちに離婚してしまうカップルも相当数います。(2018年度調べだと最も多いのがこの結婚年数)
人は自分のことになると冷静さを失い、必要以上に大変と思い込みがちですが、
これが他人のことになると、わりあい冷静に状況判断できるものです。
マジョリティの結婚だって前途多難なのです。さらに続けることだって、容易ではないということです。
結婚に関しては、マジョリティもマイノリティもあんがい状況は同じようなものかもしれません。
ただ、ノンセク、Aセクにとって一番の問題は、許容範囲内の相手がみつかるかどうかという点ですよね。
わたしは結婚して10年ほどになるし、その間子供も生まれて、現在は幸福な日々を送れていると自負しています。
(幸せの度合い⇒家族が元気でいてくれて、毎日「幸せだなぁ」と思えること。すごく初歩的!)
わたしの場合は、自分がAセクと知るまでにあまりに時間がかかったので、自分が何者かを知るまでの戦いの方が長かったです。
20代の頃には、今みたいにLGBTとかその他さまざまな性的志向を表す言葉がそもそもなかった。
なかったというより、あったのかもしれないけれど、情報が少なすぎるし、キャッチする媒体が身近になかった。今みたいにスマホとかで好きな時に好きなだけ調べたり、顔も知らない誰かと情報交換する手立てがなかった。
だから、自分がおそらく周囲の友人や大人が考えている人間の基準から外れている=人間的に欠けた部分がある。未熟な人間なのだとしか考えられなかったんです。
今みたいに情報がオープンで、SNSなどで同じ悩みを抱えている人たちと出会える機会もなかったから、かなり孤独でしたね。
そして30代になり、結婚し、その後自分がどうやらAセクというものだったのだと知ったわけです。
ネットでAセクの特徴を読んだ時、一人じゃなかったんだと心底ほっとしたことを覚えています。
ガッカリとか驚きはなかったですね。ただ安心しました。
結婚していたし、パートナーという支えがあったからすでに以前ほど孤独感はなかったけれど。
それでも極端な話、ようやく自分は一人で立っていてもいい、ちゃんとした一人の人間なんだと思いましたね。
そのくらい、性的指向が不安定だと自分自身の基盤というかアイデンティティが揺らぐのだということが、名称を知ってから理解できました。
わたしが結婚っていいものだよ、と言いたいのは、そういう自分自身の不安定な部分をパートナーという存在が黙って認めていてくれているという実感があるからなのだと思います。
だからもしも、本当に結婚してみたい、善きパートナーに出会いたいという思いがあるのであれば、ぜひ多くの人に経験してもらいたいと思います。
特にわたしはマイノリティーの部類に入ってもいるので、同じ境遇にいる人には今も幸せとは思いますが、これまでとは違った幸福の形もあるよということを伝えられたらと思います。
物事にはタイミングや運があるので一概にこうしましょうとはなかなか言えません。
偶然運命の出会いがあるかもしれないし、同じ指向や考えを持った人と出会う場に身を置いて探した方がいい人もいます。
でも一つ言えることは、少数派であることを自認していればいるほど、より多くの同じ仲間が集まるところに出入りしていた方が確率は高まるということです。
環境は大事です。
特に子供がほしいと考えている場合
時間は刻々と過ぎていきます。女性の場合、妊娠時間にはリミットがあります。
焦らせるようなことは本当は書きたくありませんが、事実だけは知っておいてください。
わたしの時は誰も教えてくれなかった。あと5歳若ければ、もう一人産んでいたかもしれません。
もし出産を望んでいるのであれば、早いに越したことはありません。
産んで育てる時の体力や、周囲の、例えば実家の方の年齢も若い方が手伝うのが楽です。
もし、結婚を本当に考えているならば、行動を起こした方がいいと思うのはそういう理由もあります。
近くに相談できる人がいなければ、結婚相談所にコンタクトをとってみるのもいいと思います。結婚する相手の候補の分母を増やす。しかも高確率を狙うのであれば、同じ思いを抱いている相手が集っている場所を頼ってみるのがいいです。
無料相談をしているサイトもあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。